欧州最大の経済大国ドイツの連邦議会議員が、11日に金融委員会が主催した公聴会で、ドイツのブロックチェーン戦略は仮想通貨トレードはトークン発行に関する適切な法的枠組みも組み込むべきという考えを述べた。

公聴会は、ブロックチェーン技術が金融とビジネスのハブとしてのドイツに何を提供できるかをテーマに開催された。仮想通貨に関する発言をしたのは、メルケル首相の与党と連立を組むドイツキリスト教民主同盟のスポークスパーソン、ティルマン氏と同僚だ。

両氏は、ドイツは世界的な競争力を保つためにスピードアップしないとダメだと指摘。次のように危機感を表した。

「有望な(ブロックチェーンの)スタートアップが欧州や非欧州の国から流出している。またブロックチェーン技術を基盤にした資金調達(いわゆるイニシャル・コイン・オファリング(ICO))はほぼ完全に国外で行われている

その上で両氏は、仮想想通貨トレードやトークン発行に関する適切な法的枠組みの重要性を訴えた。

「目標は、ドイツがブロックチェーンという有望な技術の追加的な価値を完全に保持し、ドイツがブロックチェーン経済の先駆者として発展することだ」

ドイツは先月26日、ブロックチェーン技術の活用に関する戦略を2019年半ばに発表する予定だと発表した

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 German Blockchain Strategy Should Include Framework for Crypto Trading, Say Politicians