コイングラスのデータによると9月9日、グレイスケールのビットコイン投資商品である「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」の取引価格は、BTCの現在の価格と比較して17%の割引価格で取引されている。
GBTCは2年前の損失をなぞる
ビットコインの最大の機関投資家向け商品であるGBTCは、ブラックロックがビットコインETF(上場投資信託)を申請して以来、気運が大きく改善している。
このニュースは、GBTCを現物ETFに変更するための法廷で米証券取引委員会(SEC)と争っているグレイスケールにとって大きな喜びにつながった。
米証券取引委員会はこれまでに一つの現物ETFの申請も承認しておらず、複数のプロジェクトに対する決定を最近延期している。
それにもかかわらず、グレイスケールは先月、SECとの重要な対決に勝利し、業界への追い風を受け、GBTCの価格がさらに上昇した。
ビットコイン価格に対するGBTCのディスカウント(一時は「GBTCプレミアム」として知られていた)は、9月9日にわずか17.17%となり、2021年12月以来の最高水準を記録した。
プレミアムはネット資産価値に対するディスカウントとして知られ、一時は約50%に達したほど下落した。

ビットコイン強気派は不満
GBTCはBTC価格の強さと乖離し始めており、BTC価格は過去6ヶ月間ほとんど見られなかったレベルを再試行する中、依然として下落基調の中にある。
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによれば、執筆時点でのBTCの価格は25,500ドル以下で、米国市場のオープンが既に弱い市場にさらなる影響を及ぼしている。
既報のように、9月はBTC/USDにとって弱い月で、しばしば最大10%の下落が見られる。
「9月はビットコインにとって伝統的にあまり良くない月で、それは事実だ。しかし10月は伝統的に非常に強気だ」と、人気のトレーダーでアナリストであるCryptoCon氏は9月11日のコメントの一部でXのフォロワーに語った。
CryptoCon氏は、半減期の前年がビットコインが息を吹き返す兆しの重要な時期になるとして、11月下旬を指摘するチャートを追加した。
これは、ビットコインの価格が4年に一度、「強気の開始日」の日付として11月28日を指定する既存の理論と一致している。
