仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタルのマイク・ノボグラッツ氏が、24日に米経済番組CNBCに出演して、フェイスブックやテレグラムなどソーシャルメディアが独自で開発する仮想通貨について言及し、成功するのはどれか1つだろうという見方を示した。

「フェイスブックは支払い通貨を持ち、テレグラムも1つ持つようになる(中略)実際に機能するのは1つであり、それが本物の通貨になるチャンスがあるだろう」

また、ソーシャルメディアが目指している仮想通貨は、価値の安定した支払い手段としての仮想通貨であり仮想通貨全体の信用性を高めることに貢献するものの、ビットコインにとって脅威にならないと指摘。ビットコインは支払い手段ではなく、金のような価値保存手段として生き残るという見方を示した。

ノボグラッツ氏は今年3月、20年後にはビットコインは金の時価総額を簡単に超えるだろうと発言。金の時価総額は約7兆5000億ドル(825兆円)であるため、単純計算したらビットコインは35万ドル以上に到達することを示唆した。

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ソーシャルメディアによる仮想通貨の開発競争は水面下で激化しているようだ。

フェイスブックは、独自の「グローバルコイン」を2020年に発行する予定でコインベースやジェミナイなど米国の主要仮想通貨取引所と交渉を開始したと報じられた。また、テレグラムはブロックチェーン基盤のネットワーク「TON」を今年第3四半期にも開始する見込みと報道されている。

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