ビットコインには懐疑的だがブロックチェーンは革新的:カナダロイヤル銀行トップ

JPモルガン・チェースCEO の ジェームズ・ダイモン 氏から国際通貨基金(IMF)専務理事クリスティーヌ・ラガルド氏まで、国際金融界の大物たちのビットコインについての見解は分かれている。そんな中、カナダロイヤル銀行(カナダ第二位の商業銀行)のCEOであるデイビット・マッケイ氏も独自の見解の中で、ビットコインの社会的意義と機能について疑問を呈している。 

「秘密裡に資金を移動する方法」 

マッケイ氏は多くの伝統的投資家たちと同様、ビットコインは探知されずに資金を動かす方法だと見なしているようだ。同氏によると「ビットコインは秘密裏に資金を移動させ、資金移動関連の犯罪活動を容易にしている、あるいはするかもしれない」

「私は詐欺だとは思わないが、<省略>現時点では社会の主要なニーズを解決していません。」 

法定通貨との比較で考えると理解が難しい 

マッケイ氏は法定通貨との比較の中で次のように述べている。 

"通貨というものは、将来の財とサービスと経済に対する約束手形。例えば人がドル、ポンド、ユーロを保有するのは、将来のある時点で、物理的な商品やサービスと交換したいからだ。そしてこの通貨を担保する政治システム、経済の強さ、中央銀行の準備金を根拠に、自信を持ってその約束手形を保有する"

そういった(法定)通貨の特性やニーズが仮想通貨にどう適用するかを考えると、その基準の大部分は合致しません。政府保証、法の支配、経済などに裏打ちされておらず、準備金も存在しない。また、仮想通貨は分散したネットワークを通して実際に採掘する必要がある。

一方「ブロックチェーン技術は全てに革新をもたらす」 

ブロックチェーン技術の派生物であるビットコインには否定的だが、ブロックチェーンは素晴らしい技術だと考える人は多い。マッケイ氏もその一人であり、ブロックチェーン技術の普及を支えようとしている。 

 マッケイ氏によると「世間で注目されているのはビットコインではない。ビットコインという応用を支えている、分散型台帳としてのブロックチェーンこそが注目されている」 

ブロックチェーン技術は、(我々の業界における)全てを変革する可能性を持っている。これはキャピタルマーケット、トレーディング、証券決済、リテール、この全ての業務分野に渡る。当行では、ブロックチェーンとコーディングを通してソリューションを組み立てるこの二つの技術が必要だとみている。