FTXは仮想通貨取引所およびクリアリングハウスのLedgerXの売却に関する契約を、マイアミ・インターナショナル・ホールディングスの関連企業と締結したと発表した。
FTXによると取引の総額は約5千万ドルになる。ただし、取引はデラウェア州の米連邦倒産裁判所の承認が必要。取引に関する公聴会は5月4日に予定されている。
FTXは、オハイオ州アクロンに拠点を置くファミリー系プライベート・エクイティ投資会社M7ホールディングと取引を行った。同社はマイアミ・インターナショナル・ホールディングスの関連会社であり、米国内外でいくつかの取引所を運営している。運営している取引所には、ミネアポリス穀物取引所やバミューダ証券取引所などが含まれる。
MIAX announces that it entered into a purchase agreement to acquire LedgerX.
— Wave (@waveninja1) April 25, 2023
Mark Wetjen, former CFTC Commissioner and later head of policy + regulatory strategy at FTX US, has been sitting on the board of LedgerX since 2015.
Wetjen was CEO of MIAX Futures for almost 2 years. pic.twitter.com/zFZtqSou8I
倒産裁判所は、米国信託管理人と18名の非米国顧客から成る臨時委員会による異議申し立てを乗り越えた後、今年1月にLedgerXなどFTXの資産の売却を承認した。オークションにかけられる資産には、Embed、LedgerX、FTXジャパン、FTXヨーロッパが含まれていた。当時、これらの資産に対して、117団体が関心を示していた。
FTXの最高経営責任者(CEO)兼チーフ・リストラクチャリング・オフィサーであるジョン・レイ三世氏は、「利益を上げるための資産の売却を続け、利害関係者に回収を提供する取り組みの一例」と述べた。
FTX.USは2021年8月にLedgerXを買収し、現物取引サービスを拡大した。LedgerXは米国商品先物取引委員会(CFTC)によって規制されている。CFTCのロスティン・ベーナム委員長は昨年12月に次のようにコメントしている。
「私たちの権限の制限はLedgerXで止まった。規制対象のエンティティを超えて行くことができなかった同じ理由で、他のFTXエンティティもLedgerXを突破し、潜在的に顧客資金を取ることができなかった。これは、規制当局として最優先事項だ。」