昨年11月に破産を申請した仮想通貨取引所FTXが、破産前に同社の宣伝活動に協力した著名なアスリートやスポーツチームに支払った数百万ドルを取り戻せるかどうかを調査している。

8月31日に提出された180ページ以上の裁判所の書類には、FTXはマーケティング活動で支払った高額な料金を詳細にリストアップし、FTXが支払いを取り消すことができるかどうかを確認している。

そのリストには、元バスケットボール選手のシャキール・オニール氏への75万ドル、プロテニスプレイヤーの大坂なおみ氏への30万ドル以上、元野球選手のデビッド・オルティス氏への27万ドル以上、アメリカンフットボールのクォーターバック、トレバー・ローレンス氏への20万ドル以上が含まれている。

Highlighted excerpt of payments FTX said its made to various athletes and professional sports teams. Source: Kroll

また、プロバスケットボールチームであるゴールデンステート・ウォリアーズへの約42万ドル、マイアミ・ヒートへの25万ドル以上の支払いも含まれている。

書類では、FTXが回収できる最終的な金額が「報告された金額から大幅に変動する可能性がある」と警告している。

FTXの提出書類に名前が挙がっている多くのセレブリティは、損害賠償を求めるFTXユーザーから集団訴訟を起こされている。オニール氏、大坂氏、ゴールデンステート・ウォリアーズは、FTXを宣伝したとして、FTXの顧客グループから訴えられている。

FTXは、最近のものでは9月9日にクロスチェーンプロトコルのレイヤーゼロ・ラボに対して、昨年11月のFTXの破産前に不法に引き出されたとされる2100万ドルを取り戻すための訴訟を起こした。また7月には、共同創設者のサム・バンクマン=フリード氏と他の元上級幹部を訴え、彼らが不正に使用したとされる10億ドル以上の資金の回収を試みた

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン