仏スーパーマーケットチェーンのカルフールは、ブロックチェーン基盤の追跡システムの導入で売上げが増加したと明かした。ロイターが6月3日に報じた。

カルフールのブロックチェーンを活用した追跡システムでは、消費者は、肉や牛乳、果物など20製品において農場から店舗までのサプライチェーンを追跡でき、遺伝子組み換えや殺虫剤を使用する製品などを避けて購入することができる。今年中に食品以外も含む100種類以上の製品を追加する計画だという。

カルフールのブロックチェーン企画マネジャーのエマニュエル・デラーム氏はロイターに対し、「ぶんたん(柑橘類)が1年前より早くに売れた。チキンの販売もブロックチェーンを活用していている商品の方が、していない商品より売り上げが良好だ」と述べている。

カルフールは昨年、IBMのブロックチェーン基盤食品追跡ネットワーク「Food Trust(フードトラスト)」に参加して同追跡システムの活用を開始。同ネットワークにはフード大手のネスレやドールフード、マコーミック、マックレーン、タイソンフード、ユニリーバなども参加している。今年4月には、ネスレと共にIBMと提携し、ブロックチェーン技術を利用してマッシュポテト商品の追跡をすると発表していた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版