仮想通貨分野への参入も果たしているフランス拠点の電子決済プラットフォーム開発のワールドラインと電子決済端末メーカーのインジェニコは、合併準備をすすめている。2月3日にプレスリリースで発表した。78億ユーロ(約9400億円)規模の買収案件とされる。

ワールドラインは、インジェニコの株主らに対し、2月3日の取引水準の17%のプレミアムで、現金と株式報酬を提供することに合意している。

合併後の事業体は、ワールドラインの株主らが65%保有し、インジェニコの投資家らは35%保有する予定。

ワールドラインは、販売時点情報管理(POS)端末からオンライン販売や電子チケットやフリート管理などさまざまなサービスを幅広く提供している。

インジェニコは、POSデバイスで知られる。同社の取締役会は、2018年11月に11年在籍したフィリップ・ラザレCEOを解雇。翌2019年11月に仮想通貨向け販売時点情報管理デバイス開発プロジェクトのPindi Xと提携しいている。

また、ワールドライン昨年11月、スイスの仮想通貨ブローカーBitcoin Suisse(ビットコイン・スイス)と提携し、店頭およびオンラインでの仮想通貨決済サービスを提供すると発表していた。

最近ではVISAがフィンテック企業プレイドを買収。プレイドのシステムは仮想通貨取引所コインベースやアウラなどでも使われている。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン