米投資会社フォートレス・インベストメント・グループは、仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt.GOX)の債権者に対する債権購入に積極的に乗り出しているようだ。

ブルームバーグの20日の報道によれば、ビットコイン(BTC)価格の上昇に伴い、債権買取の提案の金額を引き上げている。昨年12月の提案での1BTCあたり755ドルから引き上げ、1BTCあたり1300ドルで提案しているという(マウントゴックス破綻時の価格の1BTC=451ドル)。もしくはその推定口座の価値の88%での提案をしている(前回の買取提案では70%だった)。

しかし、フォートレスのマネージングディレクターであるマイケル・フーリガン氏によれば、この提案の金額は「進行中の訴訟や財政的リスクのために」、引き下げられる可能性があるという。

マウントゴックスは現在、民事再生手続き中だ。民事再生計画が決定すれば、債権者への弁済が進むとみられるが、その手続きには時間が掛かっている。昨年10月には、再生計画案の提出期限を今年3月31日に延期すると発表している。

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