ビットコイン (BTC) のみを取り扱っていた取引所イットビットがニューヨーク州金融サービス局(NYDFS) の承認を受け新たに4つの仮想通貨を取り扱うことになった。イットビットが14日にコインテレグラフに明らかにしたプレスリリースでわかった。
イットビットは今後、従来のBTCに加えビットコインキャッシュ (BCH)、イーサリアム (ETH), ライトコイン (LTC)、ステラ (XLM) の取引及びカストディ(管理)サービスを提供することになる。
コインマーケットキャップのデータによると、イットビットは24時間取引量でみると世界で31番目の規模を持つ取引所で、取引額は5420万ドルとなっている。
新たに取り扱いが開始される仮想通貨アセットについては、カストディ、エスクロー、OTC(相対取引) の業務がすぐに開始される。プレスリリースによると、イットビットは「NYDFSが仮想通貨アセットを対象とする取引・カストディサービスを承認した初めての信託会社」であり、ニューヨーク州でステラの取引を金融サービス局(DSF)が承認した最初の信託会社でもある。
イットビットのチャールズ・カスカリラCEOは、4つの仮想通貨が加わったことは「 itBitが仮想通貨アセット投資家にとってより大きなプラットフォームとなるにあたっての画期的出来事」であると述べている。
「我々はこのエコシステムの成長と進化に全力で取り組んでいる。DFSの承認は、より幅広い仮想通貨アセットに対し取引・管理サービスを提供する機会を与えてくれるものである」
イットビットは米国で規制当局によるいくつかの調査の対象となっている。4月にはニューヨーク州司法長官オフィスの仮想通貨取引所への調査の一環として、他のいくつかの取引所とともに質問状を受け取った。また商品先物取引委員会(CFTC)が進めているビットコイン先物を巡る調査でも、CMEグループのビットコイン先物の価格算出のためのデータ提供先であり、取引データの提供を求められていると報道されている。
最近の米政府の仮想通貨分野への関心について、カスカリラCEOに尋ねると、コインテレグラフに対して次のように答えた。
「このマーケットが新しいテクノロジーによって進化し、イノベーションが著しいため、監視も同様に進化している。我々はマーケットのすべての参加者、取引所、規制当局をサポートし、これらと対話し、より高い透明性を実現することで、共通の地盤を見つけようとしている」