米国で初のビットコイン関連のレバレッジ型上場投資信託(ETF)がデビューし、機関投資家による仮想通貨採用に向けた重要な進展となった。
新たに登場したレバレッジ型マイクロストラテジーETFであるMSTXは、マイクロストラテジーへの日次175%のロングレバレッジエクスポージャーを提供することを目指している。
ディファイアンスETFsのシルビア・ジャブロンスキCEOは、8月15日の発表で次のように述べた:
「ビットコインへのロングレバレッジエクスポージャーを求める投資家に対して、私たちはその可能性を拡大している。マイクロストラテジーはビットコインに比べてベータ値が高いため、MSTXはETFの形でビットコイン市場へのレバレッジエクスポージャーを最大化するためのユニークな機会を提供する」

マイクロストラテジーのパフォーマンス
マイクロストラテジーはビットコインをバランスシートに保持する最初の上場企業の1つだ。
同社はS&P 500指数に含まれる500社のうち499社を上回るパフォーマンスを記録している。マイクロストラテジーの創業者であるマイケル・セイラー氏は、8月11日のX投稿で次のように書いた:
「ちょうど4年前の今日、マイクロストラテジーはビットコインを主要な財務準備資産として採用した。それ以来、MSTRはS&P 500に含まれる500社中499社を上回るパフォーマンスを示している」

新たなレバレッジ型ETFは、過去数か月間にビットコインを上回る価格パフォーマンスを示したマイクロストラテジー株の魅力的な価格パフォーマンスにより、投資家の間で大きな関心を集める可能性がある。
ビットスタンプのデータによれば、過去6か月間でマイクロストラテジーの株価は70%上昇した一方で、ビットコイン価格は13%しか上昇していない。

MSTXは「熟練した投資家」を対象に
レバレッジ投資のリスクが高い性質のため、このファンドは一般投資家向けではなく、より熟練した投資家を対象としているとディファイアンスは発表している:
「このファンドはすべての投資家に適しているわけではない。このファンドは、トレーダーや動的戦略を用いるアクティブ投資家など、熟練した投資家によってのみ利用されることを目的としている」
ブルームバーグのシニアETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、8月14日のX投稿で「これは米国市場で最もボラティリティの高いETFになるだろう(S&P500ETFに対して13倍相当)、$MSOX(大麻関連ETF)を上回り、ホットな競争で大きな一歩を踏み出す」と書いている。
