フェイスブックの決済統括部門であるフェイスブック・フィナンシャル(F2)で事業責任者を務めるデビット・マーカス氏は8日、同社のステーブルコインであるディエム(Diem)とウォレット「ノヴィ(Novi)」は2021年に開始されると発言した。その中で規制当局に対し「疑わしきは罰せず」という姿勢を要求した。

8日にシンガポールで開催された「シンガポール・フィンテック・フェスティバル2020」に登壇したマーカス氏はさらに、規制当局はフェイスブックが仮想通貨を発行することを認めるべきだと主張した。

「私たちはいますぐ信頼してほしいと求めている訳ではない。私たちが求めているのは、少なくとも我々が行ってきた全てのことに関して、疑わしきは罰せずと対処して欲しいということだ。我々のビジョンの実行には、あらゆる種類の複雑さがある。我々の意図と何をしようとしているのかという点について、疑わしきは罰せずという措置はしっかりとした理由になる」

マーカス氏によるとフェイスブックは現在、ステーブルコインとウォレットを運営するための規制当局の承認を待っている状態だという。

フェイスブックは12月1日にリブラの名称をディエムに変更する計画を発表。イメージを一新して厳しい批判を遠ざけることが狙いの一つとされている一方で、新しい名称への変更によって新たな訴訟に直面している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン