ECB(欧州中央銀行)はデジタルユーロに対してオープンな姿勢を持っているもの、住民が過剰な量を保有することに対して懸念している。3日に公開した中央銀行発行のデジタル通貨に関する新たなワーキング・ペーパーの中で明らかにした。

ECBのマーケット担当であるウルリッヒ・ビンドセイル氏は、2段階の金利システムを提案。マイナス金利を含め、保有継続が「魅力的でなくなる」水準にレートを設定することで、金融危機の時に法定通貨売りデジタル通貨買いの加速を阻止する狙いを示した。

「もし第2段階預金の報酬レートが十分魅力的でない水準であれば、預金額は少なくなるか、ゼロになるだろう。ECBは、2段階報酬レート切り下げを必要に応じて可能な限り積極的に行うことで、金融危機時の急速な預金の流入に対抗するべきだ」

中央銀行発行のデジタル通貨発行に関しては中国人民銀行がリードしている。

米国や日本の中央銀行は消極的だが、先月フランスの中央銀行が、2020年に独自のデジタル通貨をテストする計画を立てていると報じられた

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翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン