仮想通貨イーサ(ETH)の急落によって、分散型金融(DeFi)の一部の機能で不具合が生じた。イーサを担保に使う分散型金融システムに構造的な課題を突きつけることとなった。
分散型金融関連サービスを手がけるDeFiセーバーは、ネットワークの渋滞とガス価格(手数料)の急騰にイーサの急落が加わった結果、「我々の自動システムはCDP(担保付債務ポジション)で必要な調整を予定通りに行えなかった」と述べた。この結果、一部のCDPは清算につながったとみられている。
DeFiセーバーは、分散型金融の2大プロジェクト、メーカーダオとコンパウンドと連動。メーカーダオは、CDPというシステムを採用。ETHを担保資産にローンを組成して分散型ステーブルコインのダイ(DAI)を発行し、ダイを返済すれば、担保のETHが戻って来る仕組みだ。
昨日のイーサ急落をきっかけに、担保が売られた。今後、イーサ価格を決める要因としてDeFiでの担保をあげるアナリストもいる。
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今回のCDP不具合の要因には、ガスの高騰もあげられている。既報の通り、イーサリアムのガスを浪費しているのは中国系の「詐欺的な」ゲームアプリだ。
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ただ、DeFiセーバーは、20ほどのCDPはイーサ急落にも関わらず自動的に守られたと主張。影響を受けたCDP利用者に対しても補償をする方針を示した。
翻訳・編集 コインテレグラフ 日本版
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