イギリスの著名な経済史家ニーアル・ファーガソン氏は、仮想通貨に対する自身の考え方が「間違っていた」と認め、最近のビットコインの値動きを肯定的に捉えた。オーストラリア・フィナンシャル・レビュー(AFR)が6日に報じた。
「マネーの進化史」で有名なファーガソン氏は、AFRのビジネスサミットで仮想通貨について言及。5年前、息子がビットコインに投資をするべきと言った時、「完全な妄想」と感じたそうだが、現在はその考えを変えたという。
「私は間違っていた。ブロックチェーン基盤の通貨に使い道があるとは思わなかったが、それは間違いだった」
その上でファーガソン氏は、ビットコインの最近の値動きは、寿命が長く耐久性があることを示していると指摘。2017年末につけた過去最高値2万ドルから現在は3000ドル~4000ドルに下落していることについて、完全な価格崩壊といえる水準のはるか上で推移していると前向きに捉えた。
ファーガソン氏は先月、BreakerMagの取材に対して、「ビットコインは他の資産と相関関係が大きくなく、特異な存在」であり、「だからこそ投資家が好んでいる」という見解を示していた。一方、ステーブルコインについては「明らかに勝利につながる戦略とは言い難い」と低く評価している
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Economic Historian Niall Ferguson: Crypto ‘Won't Turn Out to Be a Complete Delusion'