欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、ビットコイン(BTC)がより調整された監視のもとに置かされるように、規制当局がグローバルなルールを強化する必要があると主張している。
ロイターとのインタビューの中で、前例のない強気相場にあるビットコインについて、ラガルド氏は次のように指摘している。
「ビットコインは非常に投機的な資産であり、面白いビジネスや非難されるべきマネーロダンリング活動に使われてきた」
ビットコインは匿名ではなく、あくまで仮名的なモノであるが、その分散性と規制枠組みの割拠性の複雑な相互作用によって、国際的な課題となっている。インタビューの中で、ラガルド氏はビットコインが関与するマネーロンダリングの具体的な事例について言及しなかったが、ビットコインに関連する犯罪捜査について触れたという。その上で、グローバルなレベルでの規制の必要性を訴えた。
「規制が必要だ。抜け穴があり、その抜け穴が使われているのであれば、グローバルなレベルでの規制適用に合意する必要がある」
ラガルド氏は、仮想通貨の国際的な規制の必要を一貫して主張してきている。国際通貨基金(IMF)の専務理事だった2018年2月には、国際的な仮想通貨規制は「不可避だ」と述べていた。
2019年9月、仮想通貨市場が落ち着くようになると、より穏健なテイストにはなったものの、ラガルド氏は規制の整備を通じて仮想通貨の潜在的なリスクを軽減する必要性に触れている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン