ECB(欧州中央銀行)の次期総裁候補でIMF専務理事のラガルド専務理事は、欧州議会の経済金融委員会向けに声明を出し、中央銀行は変化がもたらす機会に対してオープンであるべきだと述べた。
とりわけラガルド氏は、デジタル通貨はイノベーションの機会が満ち溢れている領域であると指摘し、次のように述べた。
「デジタル通貨を含む新たな技術の場合、金融安定、プライバシー、犯罪活動に対して警戒し、公共のためにテクノロジーを使うように適切な規制を導入する必要がある。しかし、技術革新が社会にもたらす幅広い恩恵を認識し、発展を促す必要がある」
ラガルド氏は7月、欧州連合(EU)からECBの次期総裁に指名された。ECBのドラギ現総裁は仮想通貨に否定的な立場だが、ラガルド氏は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行に肯定的な発言をしている。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版