オランダの中央銀行が中央銀行のデジタル通貨(CBDC)開発で世界をリードしたいと意欲を示した。
4月21日に更新したブログの中でオランダの中央銀行は、現金の利用がオランダでは「明らかに」少なくなってきていると指摘した。
「当然起こる疑問は、中央銀行は市民や企業のニーズにより合った新たなタイプのマネーを提供すべきかだ」
その上で、CBDCはクロスボーダー(国をまたいだ)送金で効率が良いだけでなく「支払い市場における多様性」を促進すると評価。もし欧州中央銀行(ECB)がCBDCをテストするのであれば、「我々は主導的な役割を果たす準備ができている」と述べた。
中央銀行によるデジタル通貨の開発競争が始まっている。
開発でリードするのは中国人民銀行。導入テストのパイロット地域として、深センや蘇州、雄安新区、成都、さらには2022年に開催が予定される冬季五輪開催地域で行うことを公式に明らかにした。
また今年1月、日銀は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)発行に向け、欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行、国際決済銀行(BIS)などと共同研究を行うグループを立ち上げたと発表した。
さらに議論を呼んだフェイスブックのリブラもホワイトペーパーを一部書き換え、中央銀行に妥協する形を示した。