ドバイの仮想通貨を規制する仮想資産規制庁(VARA)は、首長国内で活動する仮想資産サービス・プロバイダー(VASP)向けの新しいガイドラインを発表した。

アラブ首長国連邦に拠点を置き、仮想通貨とブロックチェーンを専門とするアイリナ・ヒーバー弁護士によると、VARAは、VASPを運営するためのルールを定めた4つの強制ルールブックと活動別ルールブックを含む「フルマーケット製品規則」を発表したという。この規則はドバイ国内の市場参加者のみに適用され、独自の規制当局を持つフリーゾーンであるドバイ国際金融センター(DIFC)の下で運営されている参加者は除外される。


VARAは、VARAのライセンスを受けているかどうかにかかわらず、すべての市場参加者がマーケティング、広告、プロモーションの規制に関する規則を遵守しなければならないことを強調した。違反者には2万ディルハム(5,500ドル)から20万ディルハム(55,000ドル)の罰金が科され、再犯者には50万ディルハム(135,000ドル)の罰金となる可能性があるという。

この規制は、仮想通貨の発行など、その他の事項についてもガイダンスを与えている。ヒーバー氏によると、VARAの新しいアップデートからは、ドバイではプライバシーコインの発行が禁止されていること、取引資本が2億5000万ドル以上のトレーダーはVARAへの登録が必要であることなど、いくつかのポイントがある。

さらに、カストディ、取引所、ブローカーディーラー、レンディングサービスに対するアドバイザリーサービス、ライセンス、年次監督に対する手数料が設定された。手数料はサービス内容により、4万ディルハム(1万1000ドル)から20万ディルハム(5万5000ドル)となっている。