著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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過去の保有高と価格の傾向から

LTC保有数量: https://jvcea.or.jp/about/statistics/より、LTC価格:DMMビットコイン月末終値仲値、同社作成

上図は2019年1月から2021年7月までのLTC(ライトコイン)の現物保有数量とLTC/JPYの価格推移である(LTC保有数量は日本暗号資産取引業協会資料を参照)。

保有高と価格が連動する2019年>

まずは2019年と2020年を振り返ってみる。

2019年はLTC保有数量とLTC価格が連動する状態だった。

現物LTCの保有数量は2019年1月から2019年5月にかけて増加し、442,854LTCから509,045LTCへと増加した。LTC価格も同時期に上昇し、同年1月末時点では3,391円であったが、6月末時点では14,140円となった。

その後、2019年6月から2020年2月にかけてLTC保有高が減少に転じ、LTC価格も同様に下落に転じた。

保有高は増加、価格は低迷する2020年>

2019年の流れが変調したのは2020年3月以降である。

2020年3月から2020年10月にかけてLTC保有数量は増加したが、LTC価格は低迷となり、2019年とは異なる関係性がみられた。

同年2/14にマークした9,104円を下回る日が続き、2020年10月まではLTC価格は軟調な展開が続いた。割安感から買いが入ったとも読み取れるが、LTC価格を押し上げるほどのエネルギーはなかったようだ。

2020年11月に入り、価格が上昇基調に転じると、逆にLTC保有数量は大幅に減少した。2020年10月末時点で560,694LTCあった保有数量は、12月末時点では490,210LTCとなった。このことから価格の上昇により、LTCの保有者が利益確定に動いたことが読み取れる。

再び低迷しそうな2021年 >

では2021年の動きを見てみる。

2021年1月から3月にかけてはLTCの保有数量、価格ともに増加・上昇したが、4月のLTC価格の大幅な上昇で、LTC保有数量は大幅に減少した。

1月以降は500,000LTC以上の保有数量を維持してきたが、それを割り込み、4月の保有数量は480,300LTCを記録した。

5月に入り、LTC価格が年初来高値40,510円(2021/5/10)をマークした後に下落に転じ始めると、押し目が入りLTC保有数量は再び増加した。6月、7月も価格の下落基調は継続となり、保有数量の増加となった。7月末時点では保有数量517,937LTC、価格は15,972円となっている。

5月から7月はLTC価格が低迷する中で保有数量だけが増加となったことから、2020年の低迷期の動きに類似しているように見える。

ただし、足元の保有数量は上昇しており、このまま保有数量が伸びるようであると、LTCの価格は、再度30,000円を伺う可能性も高くなろうか。

次にLTCの値動きについて、2019年、2020年、2021年を比較してみる。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。