著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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上昇維持のためには出来高の維持が必要

CoinMarketCapより作成

上図は、2021/6/1から執筆時点までのXRP/JPY(リップル)の出来高(棒グラフ)と終値(折れ線グラフ)と、当社取扱銘柄の2/1-2/7での上昇率を一覧とした表である。

昨年末から今年1月までは、米金融政策に対する警戒感やそれに伴う各国の株安によるリスクオフムードの醸成を受け、直近の暗号資産市場でも売り圧力が強まっており、下落に対する警戒感の強い状況であった。

しかし、2月に入り、BTC(ビットコイン)が500万円台まで上昇したことや、当社取扱アルトコインでもBTC/JPY以上の上昇率を示す銘柄が多いことなど、暗号資産市場では復調の兆しが見え始めた。

また、2/7時点で、当社取り扱い銘柄の中でも特にXRPの上昇率が高く2月の上昇は31%となっている。

この背景には米証券取引委員会とリップル社との間での裁判に関して、進展が見られたことが好感されたようだ(2/8 cointelegraph.com)。

上図を確認すると、2/7の急伸時には出来高が4,000億円を超えたことがわかる(上図 棒グラフ黄色部分)。

今年1月からの平均出来高の倍程度の出来高となっており、今回の急伸が今後の上昇相場の入り口であるとも捉えられそうだ。

現在、XRP/JPYの価格は100円に近い水準にあるが、上図においてXRP/JPYが100円以上の水準にある、昨年8月上旬~12月上旬頃(上図 白枠)の出来高は平均して4,000億円程度となっている。

急騰や急落の際に出来高が急増する場合があるが、それが一過性となる場合には、その後の取引が伴わず、出来高が減少していく傾向があるとされる。

それ故、息の長い相場を形成するには、ある程度取引の活況さを維持することが求められ、今後出来高が伴わない場合には見方を改める必要もあるだろう。

直近の状況に倣えば、4,000億円程度の出来高の維持が、今後の上昇の一つの基準として見定められそうだ。

以下、テクニカル面から上下のシナリオについて整理する。

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