著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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現物保有高2021年度

JVCEA統計情報 (https://jvcea.or.jp/about/statistics/)よりDMM Bitcoin社作成

上図は、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が発表している利用者現物保有状況の推移をグラフ化したものである。(当社で取り扱いのある11銘柄のみ使用)

2021年度の推移を見てみると、BTCが圧倒的なシェアを誇り、次いでETH、XRPが後を追っている。4番目に保有されているのはXEM(ネム)であり、引続き日本においては根強い人気があるようだ。

今回はさらにその後を追うXEMについて取り上げる。

割合は低下しても、保有高は増加

JVCEA統計情報 (https://jvcea.or.jp/about/statistics/)及びDMM Bitcoin社クローズレートよりDMM Bitcoin社作成

 

上図左のグラフはXEMの現物保有高(円換算)を11銘柄の現物保有高合計(円換算)で割ったものに、XEM/JPYの当社月末レートを重ねたものである。

XEM/JPYの価格下落と共に11銘柄の中での割合が落ち込んでいることが分かる。

2021年2月時点では約9%の割合を占めていたが、同年5月以降は3%を下回り、9月には2%を下回った。12月時点では1.5%となっている。

これを見る限り、XEMへの購買意欲が価格低下によって削がれたような印象を受けるが、上図右のグラフのXEMの現物保有高(円換算)とXEM/JPYの当社月末レートを重ねたものでは様相が違って見える。

XEM/JPYの価格は2021年以降下落しているが、保有高はさほど影響を受けていないようである。

2021年1月時点ではXEMの保有高が18億XEMあり、同年3月には12億XEMまで落ち込んだが、その後は持ち直し、14億XEM前後の推移を維持している。

XEM/JPYの価格は2021年2月をピークとして下落基調であるが、保有高が14億XEM前後で推移しているということは、押し目買いが下落時に入っていることを意味しており、根強いXEMの人気が読み取れるだろう。

さて、そんなXEMの値動きをテクニカルチャートから分析してみよう。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。