著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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本稿では、XRP(リップル)について、一目均衡表とそれと寄り添う傾向のある移動平均(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして今後の展開を考察する。

・XRPは「買方優勢・下落優勢」の状況―注目は雲の捻じれ

◇チャートの環境認識

XRP/JPY 日足Bidチャート

上図は、XRP/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2022/1/7~現在)である。

【一目均衡表】
現在の一目均衡表は買方優勢の状況であるといえるだろう。

その根拠は、転換線が基準線の上方に位置し、遅行スパンが実体の上にあり、実勢価格が雲の上で推移していることで、三役好転(強い買いシグナル)が点灯している点にある。

薄い雲であったが、これを上方へ突き破る動きは上値への胎動を感じさせる動きとなっている。

今後、一目均衡表における雲は、支持帯として上昇局面における下落への壁としてみる状況が想定されやすいか。また、先行きの雲が捻じれている(相場の変化日となる)ことで、実勢が同領域(雲)を下回らないという見方もサポートされるかもしれない。

一方で、上値の重さが意識され、売方優勢へ転換する条件(分岐点)は以下となる。

実勢が基準線を割れる(転換線が基準線を下回る見込み)
遅行スパンが実体を下抜ける
実勢が雲下に突入する

売り方優勢となる可能性については、シナリオ分析において詳細を記載しているので、確認されたい。

【移動平均】
移動平均は一目均衡表とは逆に下落優勢の状況と判断できるだろう。

根拠は、上から200日移動平均(長期トレンド)、90日移動平均(中期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)の並順で、下落のパーフェクトオーダー(強い下落シグナル)となっているためである。

今後、上昇優勢へ転換する条件(分岐点)は以下のとおりであると考えられる。

実勢が200日移動平均以上に到達する

同条件が成立することで、移動平均の並順が上から21日>200日>90日となる公算で、上昇優勢の可能性を判断する段階に突入すると考えられるだろう。

ただし、上向きの21日と下向きの90日移動平均との乖離が見られることで下落優勢継続(上昇のしづらさ)を描画しているという懸念もありうるところか。

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