カナダ中央銀行であるカナダ銀行のデジタル通貨(CBDC)に関する最近の調査によれば、カナダ人は全体的にCBDCに対してネガティブな見解を示した。
カナダ銀行によるデジタルカナダドルに関する調査は、クレジットカードなどの法定通貨支払が主流となっている世界におけるCBDCの位置づけを明らかにしようとした。しかし、8万9423件の回答が集まった調査では、カナダ人は小売事業者に支払いの手段として現金を受け入れることを義務付ける規制を求めた。

カナダ銀行の調査によると、回答者の約95%がデジタルカナダドルの概念を聞いたことがあるか、理解していた。認知度は普及のための重要な要素ではあるが、カナダでは認知度と普及の相関は当てはまらないようだ。

93%の回答者は主に日常的に現金での支払いを行っているが、クレジットカードやデビットカード、その他のオンライン支払い方法も使用している。さらに、ビットコインなどの仮想通貨を保有していると回答したのはわずか15%だった。
ほとんどの回答者はカナダ銀行に対し、デジタルカナダドルの発行能力の研究と構築を中止するように求めている。しかし、回答者は自分たちのフィードバックがCBDCイニシアティブには考慮されないと信じている。

調査では、カナダ人が現在の支払い方法の代わりにデジタルカナダドルを使用することを好むかどうかを質問したが、ほとんどの回答者はCBDCよりも既存の支払い方法を選択すると回答した。驚くべきことに、CBDCを知っている人々は知らない人々に比べて技術の採用にさらに消極的だった。
また過去に仮想通貨を保有したと回答した人々は、CBDCの使用により興味を示した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン