大手分散型取引所(DEX)のユニスワップ(UNI)は、分散型金融(DeFi)の提供をさらに拡大するため、多額の資金調達の準備を進めていることが明らかになった。

ユニスワップ・プロトコルに貢献するDeFiスタートアップのユニスワップ・ラブスは、1億ドルから2億ドルの資金を調達するために、多くの投資家と調整しているとテッククランチが9月30日に報じた

報道によれば、ユニスワップは、今度の資金調達ラウンドの一環として、ポリチェーンやシンガポールの政府系ファンドといった投資家と協力しているという。テッククランチによると、ユニスワップの評価額は10億ドルになるとのことだが、このラウンドに関する協議はまだ確定していないため、取引条件は変更される可能性があるとのことだ。

新たな資金調達は、ユニスワップにさらなるDeFiツールと非代替性トークン(NFT)提供をもたらすことを目的としていると伝えられている。DefiLlamaのデータによると、記事執筆時点で、ユニスワップの1日の取引量は11億ドルに達し、世界のDEX全体の約57%を占めている。

Five largest DEXes by daily trading volumes. Source: DeFi Llama

ユニスワップ・ラブスの最高執行責任者であるマリー・キャサリーン・ライダー氏は、「我々のミッションは、普遍的な所有と交換を解き放つことだ」と語ったという。「価値を交換する機能を埋め込み、人々がコミュニティに参加し、あなたのプロジェクト、またはあなたの会社や組織と価値を交換することができれば - それは、より多くの人々がこの所有権に関与することを可能にする強力な方法だ」と彼女は付け加えた。

ユニスワップ・ラブスは、今回の資金調達の計画に関する報道について、肯定も否定もしなかった。

2018年に立ち上げられたユニスワップは、2019年にアメリカの仮想通貨に特化した投資会社パラダイムから初の資金調達ラウンドを完了した。また、2020年にはアンドリーセン・ホロウィッツが主導するシリーズA資金調達ラウンドを終了し、パラダイム、USV、バージョンワン、バリアント、パラフィキャピタルなどの会社から追加出資を受けた。