「仮想通貨ビットコインSVを上場廃止にしよう」運動がツイッター上で広まっている。
発端となったのは、仮想通貨取引所大手バイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)CEOのツイート。ビットコインSVを率いるクレイグ・ライト氏に対する嫌悪感から、ビットコインSVの上場廃止を示唆した。
これに対して仮想通貨投資会社モルガン・クリーク・デジタルの創業者であるアンソニー・ポンプリアーノ氏も反応。「存在価値のある唯一のビットコインの名の下で結束を示すため、5月1日に全ての取引所が同時にBSVを上場廃止にすべき」と主張した。
ポンプリアーノ氏は、「我々は時々、困難なことをしなければならない。簡単だからではなく、正しいからだ」と付け加えた。
今回のBSV上場廃止運動の発端となったのは、ビットコインのライトニングネットワーク普及を目指す運動「ライトニング聖火リレー(Lightning Torch)」を始めた@hodlonautに対するライト氏からの脅迫だ。ビットコインマガジンによると、ライト氏は@hodlonautがライト氏をツイッターで何度も「詐欺師」呼ばわりしたことから名誉毀損で訴える構えを見せているという
クレイグ・ライト氏は、ビットコイン創始者のサトシ・ナカモトを名乗り、現在のビットコイン(BTC)のあり方に反発してきた。ただクレイグ・ライト氏がサトシ・ナカモトかどうかをめぐっては、懐疑的な見方が多く出ている。
ビットコインSVは、去年11月にビットコインキャッシュのハードフォークで誕生した仮想通貨。ハードフォークの際にクレイグ氏は、ビットメインの創業者ジハン・ウー氏やBitcoin.comのロジャー・バーCEOが率いたビットコインABCと激しく対立した。
今回、ライト氏が訴訟の対象にした@hodlonautもBSV上場廃止運動に反応。仮想通貨取引所ビットフィネックス、クラーケン、ポロニエックス、ビットトレックスに宛てて、次のようにツイートした。
「バイナンスのCZは上場廃止への条件をクリアにした。他の取引所はどうなってる?あなたの好きな取引所に今すぐ連絡し#DelistBSV(BSV上場廃止)を呼びかけよう。#WeAreAllHodlonaut(我々はみんなhodlonautだ)@bitfinex @krakenfx @Poloniex @BittrexExchange」