仮想通貨資産マネジメントのモルガン・クリーク・デジタルが12日、ブロックチェーンとデジタル資産業界に対して投資をするベンチャーキャピタルファンド向けに4000万ドル(約44億円)の資金調達をした。The Blockが報じた。弱気相場にも関わらず、投資家の出資意欲は衰えていないようだ。
今回出資したのは、2つの公的年金基金や大学基金、保険会社など複数の企業。モルガンの創業者アンソニー・ポンプリアーノ氏によると、当初は2500万ドルの資金調達を目指したそうだが、機関投資家が殺到して調達額が増えたという。今回モルガンに出資した年金基金の資産運用額は、50億ドル(約5500億円)以上。コインデスクによると、公的年金基金から資金調達したブロックチェーン関連企業は初めてだという。
ポンプリアーノ氏は、昨年末、公的年金ファンドがビットコインに投資する意義について語り、次のように述べていた。
「年金基金がビットコイン投資に慣れるまでには時間がかかるだろう。我々は複数のステークホルダーを教育し、わかりやすくこの黎明期の業界を説明する必要がある。(中略)1社が(投資の)決定をすれば、連鎖反応を誘発し、数百社の参入へとつながるだろう」