ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークをめぐって、自称サトシ・ナカモトのクレイグ・ライト氏が「ビットコイン伝道師」のロジャー・バー氏に対して、ビットコインキャッシュを暴落させると脅迫し、宣戦布告した。

ビットコインキャッシュは15日にハードフォーク(分岐)が予定されている。ビットコインキャッシュ最大のクライアントであるビットコインABCとライト氏のブロックチェーン開発会社nChainがネットワークのアップグレードをめぐって対立。イーサリアムの共同設立者ヴィタリック・ブテリン氏や中国マイニング大手ビットメインのジハン・ウー氏は、ビットコインABCをまで巻き込んで論争になっている。

バー氏がCEOを務める情報サイトのBitcoin.comも先日、ビットコインABCへの支持を表明していた。

バー氏は8日に公開した動画の中で、ライト氏から受け取ったEメールを公開した。

(引用元:Bitcoin.com - Official Channel

「もし戦争したいなら…

2年間はトレードしない。何もなしだ。

戦争でトレードされるコインはゼロだ。

もしABCがほしいなら、シットコインがほしいなら、破産まっしぐらだ。

あなたのことを知れてよかったよ。

ビットコインはABCがバカなことをする間に消えるだろう。

今後2、3年間、BCHがゼロでトレードされるのが目に見える。そう思わないか?

ABCの肩を持つあなたは、私の敵だ。あなたはそれが何をするのか全然分かっちゃいない。

今に分かるだろう。

私が、サトシだ。良い人生を。私が怒ったらどうなるか分かるだろう。

いや、あなたはこの事態を防ぐことができた。あなたのチョイスだ。

くたばれ

クレイグ」

バー氏は、ビデオの中で40代のビジネスマンが言うようなセリフではないと困惑。ライトコインのチャーリー・リー氏をはじめ、ハードフォークに関して様々な人と議論をしてきたが、それは単なる意見の違いであった。ライト氏のケースとは全く違うと指摘した。

その上で、15日のハードフォークは、2000年問題(Y2K)と同じように蓋を開けてみたらそこまで心配する必要がなかったという結果に終わる可能性があるし、それが私の希望だと話した。

バー氏は9月にコインテレグラフ 日本版の取材に対して、ハードフォーク論戦について「ほとんど本質的なものはない」と述べた。「ちょっとしたアップグレードに対する違いがあるだけなのに、ビットコイン(BTC)の関係者が大ごとにしたいようだ」と話しているとし、「11月に分裂が起こるとは思えない」という見方を示した。

 

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