世界最大の仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、多くの分散型金融(DeFi)プロジェクトがバブルの兆候が見られると指摘しているが、それでも今後DeFiは成長するとみている。

ロシアのメディアであるRBCとのインタビューの中で、CZは「多くのDeFiプロジェクトはすでにバブルに陥っており、DeFi業界にもバブルの兆候があると考えているが、しかしこれはDeFiが最終的に完全に消滅してしまうということではない」と述べている。

CZはさらに、DeFi業界には成長の可能性がいまだに多くあると述べ、ビットコイン(BTC)の上昇が続く中、DeFiは依然として人気があると指摘した。2017年にはイニシャル・コイン・オファリング(ICO)がバブルであると批判されたが、バイナンスを含めてICOから生まれたプロジェクトの中には素晴らしい成果を上げたものもあると強調した。

「私はDeFiがこれからも留まると思う。現在でもビットコインの人気が再び高まっていることで、DeFiにも依然として人気がある。DeFiには多くの成長の可能性があると考えている」

しかし、CZはDeFi業界がイールドファーミングなどを通じて多くのインセンティブを提供しているが、一部のDeFiプロジェクトは「長くはもたないかもしれない」とも述べている。

CZはまた、ビットコインのような仮想通貨(暗号資産)が最善なマネーの形態であると主張し、BTCを「世界中の何百万人もの人々にとっての自由のためのマネーだ」と呼んでいる。CZは、ビットコインが法定通貨よりも広く採用されるようになることで、仮想通貨市場がさらに成長するだろうと予測してみせた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン