「流行でもない、ブームでもない。DeFiとはブロックチェーンの原点だ」
COMPの台頭を皮切りに盛り上がるDeFi(分散型金融)市場。これまで龍門キャピタル日本代表のサニー・ワン氏は、DeFiについて勉強をしつつも、一時的なブームで終わる可能性を排除していなかった。
しかし、過去1週間で中国のビットコインのクジラ(大口投資家)など業界関係者と意見交換をした結果、「目を覚ました」というワン氏は、DeFiがブロックチェーンの原点であるという結論に至った。
「DeFiは未成熟で実験的なものかもしれないが、テクノロジーは驚異的だ。通常のウェブサイトでは、サイトオーナーに十分な個人情報を渡さなければミキサーを買うこともできない。DeFiでは、名前を明かさずにお金を借りることができる。
DeFiアプリはユーザーの借金の担保を持っているので、信用状況を気にしない(例えば、コンパウンドでは10ドルの借金には、20ドル程度の担保が必要になる)」
コインテレグラフジャパンに対してコメントを寄せたワン氏は、DeFiが、まず、お金の貸し借りという金融の根本を変える可能性を強調した。
ただDeFi市場が全てが順調なわけではない。
プロトコルのヤム・ファイナンス(YAM Finance)が8月13日、時価総額が数分のうちにゼロまで暴落した。2017年のICO(イニシャル・コイン・オファリング)バブルを彷彿とさせるという悲観論も燻っている。ただワン氏は不安視していない。スマートコントラクトのバグが原因でヤム暴落が起きたが、ワン氏はむしろ「バンカーからエンジニアにパワーシフトして行く中で必ず起きること」と指摘した。
中国の業界関係者のほぼ全員が取り組んでいるというDeFi。
今回のコインテレグラフジャパンYouTubeチャンネルでは、ワン氏がDeFiが本質的になぜ重要かについて迫る。
仮想通貨関連のインタビューや最新市場動向をお届けします。コインテレグラフジャパンのYouTubeチャンネルのご登録よろしくお願いします。
チャンネル登録はこちら!!