ロシア中央銀行総裁のエリヴィラ・ナビウリナ氏は、「仮想通貨フィーバー」が減少し始めていると確信している。主要なロシアの報道機関RIA通信が18日伝えた

ナビウリナ氏は、南ロシアのソチで開催された財務革新フォーラムで、仮想通貨とブロックチェーンは、現在、より合理的に扱われるようになったとの認識を示した。

「幸いなことに、仮想通貨の熱量は減少し始めている。ブロックチェーンなどの技術は大きな熱を呼び起こしたが、今ではわかるように、アプローチはもっと冷静だ」

また、起業家が現在ブロックチェーンをビジネスに実装する方法を模索していると指摘した。同総裁はまた、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)は「資金調達のための完璧な方法」であると言及した。一方で、ICOは詐欺から効果的に保護されていないとも付け加えた。

結論として、ナビウリナ氏は、デジタル金融技術がついに後半に導入され、「デジタル金融はもはや先進消費者の世界ではなく、大衆消費者の世界となった」と説明した。

総裁は仮想通貨とブロックチェーン技術に対し悲観的なアプローチをとることで知られている。2017年、仮想通貨の国際的な関心を「ゴールド・フィーバー」と比較した。

今年、同総裁は中央銀行が仮想通貨を規制したり、外貨と同等視するのに「断固反対」していると述べている。中央銀行の保守的な姿勢にもかかわらず、ロシアの大手銀行は、暗号資産の取り扱いに関心があるとされている。この問題に精通している現地の情報筋によれば、ロシアの銀行の代表者が円卓会議を組織し、日本、ルクセンブルク、シンガポールの仮想通貨に関連した法律を調査し、ロシアの業界にも適用させる方法について学んだという。