ナイジェリア中央銀行(CBN)のゴッドウィン・エメフィエレ総裁がアブジャで開かれた第279回金融政策委員会で、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨が同国で合法化されるとの考えを表明した。ビジネスインサイダーが報じた

エメフィエレ総裁は、CBNが2月に出した金融機関に対する仮想通貨売買禁止令を撤回する決定については直接触れなかったものの、CBNが業界の調査を行ってきたことに言及した。

「CBNは熱心に取り組んでおり、私はデジタル通貨がナイジェリアでも活気を取り戻すことを全員に断言できる(中略)仮想通貨とビットコインについてナイジェリアは第2位となっている一方で、経済については世界第27位である。現在もまだ調査は続いており、データは公開する予定」

またエメフィエレ総裁は、仮想通貨が不正行為の資金調達に使われるのを防ぐため、ナイジェリア政府が最善を尽くすだろうと述べた。「国民のかなりの割合が仮想通貨に関わっていることが分かった。これは最善の状況とは言えない。誤解しないでほしいが、一部は合法的なものだ。だが、ほとんどは非合法的なものである」と、同総裁は話した。

総裁はまた、5月中旬の仮想通貨市場の暴落について懸念を表明した。この暴落の主な原因は、テスラが車の購入代金のビットコインでの支払いを停止したことと、イーロン・マスク氏がBTCをさらに批判したことだった:

「市場が崩壊するのを目にした。当初、我々が銀行や決済機関はもう仮想通貨を取引できないと発表した頃、イーロン・マスクは15億ドルを投資するとツイートしていた。それで価格が上昇した。彼は今、ツイートでいくつかの懸念を引き起こし、事態は急に悪化した」