米国に拠点を置くビットコイン(BTC)マイナーであるクリーンスパーク社は、2024年末までに最大16万台のマイナーを購入する戦略的合意を発表した。

クリーンスパークの1月8日の発表によると、同社は6万台のビットメインS21ユニットを1テラハッシュあたり16.10ドルで購入し、総額1億9320万ドル(約277億円)に達する。納品は2024年4月から6月にかけて行われる予定だ。

同社はまた、2024年末までに1テラハッシュあたり16ドルで追加の10万台を購入する戦略的コールオプションを行使する可能性もあるとした。もし16万台のマイナーがすべて稼働すれば、クリーンスパークのハッシュレートは1秒あたり50エクサハッシュ(EH/s)に達し、現在の10EH/sから400%増加すると期待されている。

クリーンスパークのザカリー・ブラッドフォードCEOは、戦略的コールオプションを強気市場におけるマシン価格の上昇に対する「ヘッジ」と位置づけた。「前回の強気市場では、マシンの価格が3倍から5倍に上昇したが、将来の強気市場でも同様のことが起こると予想している」とブラッドフォード氏は述べた。「マシン価格の上昇を心配することなく、次の強気市場への拡大に向けての準備ができている」と語った。

クリーンスパークのCEOは、戦略的合意により、「可能な限り多くの変数をコントロールすることで」資本をより効率的に管理できるとした。「これにより、マイナーのコストを確定させ、マクロイベントに合わせてインフラの成長のタイミングを柔軟に調整できるようになる」とも語った。

マラソン・デジタル・ホールディングスライオット・プラットフォームズサイファー・マイニングも、2024年4月に予想されるビットコインの半減期イベントに備えて、追加のマシンを購入したばかりだ。

1月2日、クリーンスパークは2024年に自社のトレーディングデスクを立ち上げ、BTC保有からのリターンを最大化する計画を打ち出した。同社は最近、12月に720BTCをマイニングし、保有するBTCは3002BTCに増加した。これは現在の価格で1億4090万ドル(約202億円)の価値がある。

クリーンスパーク(CLSK)の株価は1月8日に5%上昇し、10.72ドルになり、過去12ヶ月で385%上昇している

過去12か月間のクリーンスパークの株価. Source: Google Finance

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン