仮想通貨市場、アジアでのFUDの中さらに下落

 韓国と日本での多くのFUD(恐怖、不安、疑念)ニュースを受け、仮想通貨市場は23日も下落を続けている。

Coin360

Market visualization from Coin360

 韓国の大手取引所ビッサムは3000万ドル(約33億円)のハッキング被害に遭い、日本の金融庁は先日、取引所6社に対し新たに業務改善命令を出した。ビットコイン(BTC)は、24時間で1%未満下落し、当記事執筆時点で約6105ドルと、6000ドル近くにまで迫っている。

BTC

Bitcoin price chart. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index

 イーサリアム(ETH)は、当記事執筆時点までの24時間で約1%安の約472ドルで取引され、小幅に値下がりした。

Eth

Ethereum price chart. Source: Cointelegraph Ethereum Price Index

 コインマーケットキャップ上位10通貨のうち、EOSが最も下げ幅が大きく、およそ8.24ドルと、24時間で8%を少し上回る下げを記録した。

 EOSの価格の下落は、メインネットのローンチ後にEOSブロック開発者がフィッシング詐欺に関連する7つのアカウントを凍結し、同通貨の分散型システムへの疑問が生まれたことによる。EOSはハッキングの被害を受けた取引所ビッサムで最も取引されていた通貨の1つでもあったが、ハッキング以後同取引所は、コインマーケットキャップの取引高ランキングで6位から11位に後退している。

 コインマーケットキャップによる上位20通貨のうち、ダッシュが最も上げ幅が大きく、24時間で2%高の約245.59ドルで取引されている。
時価総額は現在全体で約2550億ドル(約28兆円)と、4月6日以来の低水準である。

Total market cap of all cryptocurrencies

Total market cap of all cryptocurrencies from Coinmarketcap

 FUD以外では今週、現在では機能を停止しているマウントゴックス取引所が、ビットコインの売却を終了させ、正式に民事再生手続に入ったこと、そしてビッサムによる3000万ドルのハッキング被害者全員への補償の確約というポジティブなニュースが市場にもたらされた。

 仮想通貨愛好家のWhale Pandaは、マウントゴックスのニュースについて昨日ツイートし、ポジティブなニュースであったためにFUDを好む主流メディアでは扱われなかったと主張した。

 @WhalePanda マウントゴックスのニュースはポジティブなビットコインのニュースのため、主流メディアでは扱われない。メディアはネガティブなニュースしか報道しない。