20日の仮想通貨相場はまちまちの展開。ビットコイン(BTC)は過去24時間で一時4000ドルを回復したものの、現在は3980ドル付近で推移。相場全体も昨日の上昇から一服した形だ。相場の底をつけたと安心してはいけないという慎重論が出る一方、JPモルガンのJPMコインのおかげで仮想通貨が上昇したという見方には批判が相次いでいる。

(引用元:Coin360)

ギャラクシーS10も材料?

イギリスの有力紙インディペンデントは、20日に公開される韓国サムスンのギャラクシーS10に仮想通貨ウォレットが組み込まれているのではないかという観測が、仮想通貨相場の押し上げ材料の一つになったとみている

慎重論も

ニューヨークのヘッジファンドTetras Capitalのアレックス・スナーボーグ氏は、フォーブスのインタビューに答え、ビットコインはまだ底をつけていないと指摘。相場が底をつけるということは考えられる悪いことがすべて起きるということと話した。

SEC(米証券取引委員会)が取り締まりをもっと強化するのが見たい。この業界が抱える最も大きな問題の一つは、悪い奴らが多すぎることで、ほとんどICO(イニシャル・コイン・オファリング)関連だ。SECにはやらなければならないことがたくさんある。(中略)もしヴァンエックのビットコインETFが完全に拒否されたり、SECが(上記のような人々を)ひっぱたくことによって、仮想通貨相場は最大級の痛みを感じる。そうなったら底をつけたと考えられるだろう」

ブルームバーグの分析に批判

一方、ブルーバーグは19日の相場急上昇の理由について、JPモルガンのデジタルコイン発表に対して「ビットコインが遅れて反応した結果」と分析した。

これに対して、仮想通貨業界からは冷ややかな声が相次いで出ている。

私が今まで見た中で文字通り最悪の解説だ。とても悲しいよ」(ビットコインのトレーダー、ニック・コート氏)

まじでブルームバーグは仮想通貨のことになると完全にゴミだな。 ありがとう。寝ていてくれよ。The Blockというデジタル資産に特化した金融情報メディアを持てて最高の機会だと考えているよ」(仮想通貨メディアThe Block創業者マイク・ドゥダス氏 )

JPモルガンが発表したJPMコインに関してはビットコインなど仮想通貨とは全く性質の異なるもので、「仮想通貨と呼ぶな」という声が上がっていた。