グーグル仮想通貨広告禁止で市場下落、一方で仮想通貨導入の動きも

 仮想通貨市場は15日、下落した。ビットコイン(BTC)は8000ドル以下、イーサリアム(ETH)は600ドル以下まで値を下げた。この軟調の原因は、グーグルの金融サービスポリシー改定だろう。グーグルは今年6月から、仮想通貨関連広告を全面禁止する。

 仮想通貨の広告が禁止されるまで、まだ4ヶ月残されている。米放送局CNBCメインキャスターのジョン・フォート氏は15日、グーグルの掲載する仮想通貨広告の画像をツイートした。それは、グーグルの仮想通貨広告禁止を報じる、CNBCのニュース記事に掲載されたものだった。

「大笑い。グーグルの仮想通貨広告が、グーグルの仮想通貨広告禁止について伝えるCNBCの記事に掲載されている」

 

 前回、ビットコインの価格が8000ドルのラインを下回ったのは、1ヶ月以上前の2月6日のことだ。その時は、マウントゴックスの管財人によるBTCの大規模な売却に起因して、市場全体が下落していた。BTCは現在、8928ドル付近で取引されており、記事執筆時点までの24時間で約8%値下がりした。

BTC

 CNBCアフリカのテレビ番組「仮想通貨トレーダー」でホスト役を務めるラン・ノイナー氏は14日、ビットコインが8000ドルを下回ったことを受け、シビックCEOと業界のインフルエンサー、ビニー・リンガム氏との賭けに負けたとツイートした。

 「屈辱だ。@VinnyLinghamはビットコイン預言者だ!」

 

 イーサリアムは現在、619ドル付近で取引されており、記事執筆時点までの24時間で約9%値を下げた。前回、ETHが600ドルを下回ったのも、1ヶ月強前の2月6日だった。

 

ETH


 現在の時価総額は約3320億ドルと、2月6日の下落時よりはやや高い水準にある。

 

Global Charts


 コインマーケットキャップに載っている時価総額上位10コインの中で、アルトコインのカルダノが最も大きな下落に見舞われた。過去24時間の下落率は約15.5%となり、記事執筆時点では0.18ドル付近で取引されている。

 

Chart

 ライトコイン(LTC)は、前述の上位10コインの中で最も下落率が小さく、過去24時間でおよそ3%に留まった。記事執筆時点では、165ドル付近で取引されている。

 仮想通貨に関する発言で影響力を持つジョン・マカフィー氏は、仮想通貨市場を「落ち着かせる」ために何とかして欲しいと頼むツイートに応え、「短期投資家が期待できるのは、最も良くても平凡な成果、一番ありそうなのは忘れ去られること」と返信した。

 「ジョン、何とかして仮想通貨市場を落ち着かせてくれ...どの通貨も値下がりしている:」

 「もし君が長期投資家なら、心配要らないだろう。もし短期投資家なら、助言できる言葉はない。ただ、短期投資家が期待できるのは、最も良くても平凡な成果、一番ありそうなのは忘れ去られてしまうことだろう。大儲けは、今後2~5年の長期投資によってのみ実現できる。」

 

 グーグルの仮想通貨広告禁止に対する不安や懸念はあるものの、仮想通貨業界には14日、ポジティブなニュースもいくつか飛び込んできた。

 送金モバイルアプリ「スクウェアキャッシュ」は、ワイオミング州のユーザーに対し、ビットコイン売買オプションを追加した。このオプションは、同州の厳しい仮想通貨規制が原因で、これまで除外されていた。また、ニューヨークのユーザーにも同オプションを提供するため、ニューヨーク州の仮想通貨事業者資格ビットライセンスを申請している。

 ピア・ツー・ピア決済アプリのサークル社も、仮想通貨投資アプリ「サークル・インベスト」を、米国46州で提供開始したと発表した。サークルもまた、ニューヨークのユーザーにアプリを提供するため、ビットライセンスを申請中である。

 14日にワシントンDCで開かれた仮想通貨に関するヒアリングで、コインベース社の最高法務リスク責任者が意見を述べ、現在の米国の規制はテクノロジーの革新を阻害していると訴えることができた。

 仮想通貨を採用する動きの最後に、アダルト向けエンターテイメント企業プレイボーイ・エンタープライズは、オンライン決済ウォレットを開発予定であることを発表した。このウォレットでは、バイス・インダストリー・トークンを含む仮想通貨に対応するという。

 

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