仮想通貨保険市場は、米国の規制当局らがより明白な規制を提供すれば、よりスピードを上げて成長していくと予想される。フォーブスが同業界の専門家らの意見として9月5日に報じた。
サンフランシスコ拠点のサイバーセキュリティ代理店コーリションのジョシュア・モッタCEOは、仮想通貨分野の保険市場は現在、保険料が2億ドルから5億ドル(約214億円から535億円)規模だとし、成長率は20%から25%だとしている。
英国の保険組合ロイズ・オブ・ロンドンは、仮想通貨分野の保険における主要プレイヤーのひとつだ。今年4月には、米仮想通貨取引所コインベースが自社ホットウォレット内の仮想通貨を補償する保険プランに関して、ロイズを通じて最大2億2500万ドル(約250億円)を補償すると発表している。
仮想通貨保険市場の50%を占めるとされる米保険大手のエーオンのテクノロジー保険ブローカー部門責任者のエリック・ボーヤム氏は、同市場は米国規制当局が仮想通貨を証券とみなして同様の法律を適応するのかどうか明確にすれば、より速いスピードで成長すると予測している。
米国で初めて許可を得た保険テック会社レモネードの創立メンバーであるタイ・サガロフ氏は、以下のように述べている。
「私はこの市場を次のサイバーとしてみている。向こう5年以内に、何十億ドルという保険料へと成長するだろう」
今年7月、コインベースがエーオンと提携して、自社のキャプティブ保険会社の立ち上げを検討しているとの報道があった。エーオンはまた、今年6月、スイスの巨大フィンテック企業Metacoが開発したホットおよびコールドウォレット向けソリューション「SILO」を使用した犯罪被害向けの保険サービスを、機関投資家向けに提供すると発表している。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版