香港拠点で、取引高が世界4位の仮想通貨取引所ビットフィネックスは27日、今年2月にベネズエラ政府が導入した石油に裏付けされたペトロ(PTR)トークンを、同プラットフォームではサポートしないとする公式声明を出した

 ビットフィネックスは27日に投稿したブログで、今回の決定の理由を説明した。米国が先頃、米国民全員に対しペトロと、将来導入される可能性があるベネズエラの他の類似のデジタル通貨を購入することを禁止したことに言及し、同取引所はペトロを「実用性が限られている」と説明した。

「ビットフィネックスの取引プラットフォームにおいて、これまでPTRや類似のトークンを扱う計画をしたことは一度もない。米国の制裁や、これらのプロダクトを扱うことによる他の制裁のリスクを考慮し、ビットフィネックスはPTRや他の類似のデジタルトークンを加えず、また取引しないこととする」。

 ビットフィネックス・チームは、この制限は米国のユーザーだけでなく、同プラットフォームの全ユーザーに適用されると説明した。制限はまた、預け入れ、融資、売買、引き出しなど、プラットフォーム上の活動すべてに適用される。同社の契約業者や従業員も全員、場所にかかわらずペトロでの取引を禁止する、としている。