上場投資信託（ETF）専門の投資顧問会社ETFストアのネイト・ジェラシ社長によると、2024年にローンチしたETFのうち、年初からの流入額が最も大きい上位25のETFの中に13種類の仮想通貨ETFが入った。
2024年に新たにローンチされた約400のETFの中で、流入額で最大の4つはすべて現物ビットコインETFであるとジェラシ氏は指摘した。
ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト（IBIT）がトップで、流入額は約21億ドルにのぼる。次いで、フィデリティのワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド（FBTC）が約10億ドル（の純流入を記録している。さらに、ARKの21シェアーズ・ビットコインETF（ARKB）とビットワイズのビットコインETFトラスト（BITB）がそれぞれ約2億ドルの純流入を達成しているという。
7位にはiシェアーズ・イーサリアム・トラストETF（ETHA）がランクインしており、イーサリアムETFの中で最も高い純流入額を記録している。モーニングスターのデータによると、このETFは8月に10億ドルの大台を突破した。
Top ETF launches in 2024. Source: The ETF Store
モーニングスターのデータによれば、ビットコインETFとイーサリアムETFの総純資産額は600億ドルを超えている。
資産運用会社グレースケール・インベストメンツの幹部によると、仮想通貨ETF市場は新しいデジタル資産や多様化した仮想通貨インデックスへと拡大を続けるという。
グレースケールのETF部門グローバルヘッドであるデイブ・ラヴァル氏は8月12日に「今後は単一資産プロダクトのほか、インデックスベースや多様化されたプロダクトも確実に増えていく」と語った。
規制当局の承認を求めている仮想通貨ETFも存在しており、それにはソラナETFやハッシュデックスナスダック仮想通貨インデックスETFなどがある。
ラヴァル氏は「現物仮想通貨ETFへの純流入は、ETFの歴史上で最大の1年間の流入額の3倍以上に達している」とし、「これは非常に大規模な採用が進んでいることを示している」と語った。
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