カナダ・モントリオール拠点の仮想通貨カストディアンサービス「ノックス(KNØX)」は、620万ドル(約6億6500万円)を調達した。ノックスが24日に発表した金融サービス大手のフィデリティなどが参加した。ノックスは法人顧客ら向けのサービスを強化するとしている。

今回の資金調達には、米サンフランシスコ拠点のイニシアライズド・キャピタルフィデリティ・インベストメント・カナダ、ベンチャー企業iNoviaなどが出資した。

ノックスは、資産管理会社、流動性資産プロバイダー、仮想通貨取引所に対して、ハッキングや内部盗難などで損失が発生した場合の保険サービスを提供する。イニシアライズド・キャピタルのマネジングパートナーのギャリー・タン氏は、「仮想通貨カストディを保証するもっと包括的な保険サービスの需要が増している」と指摘する。

また、ノックスの共同創設者でCEOのアレックス・ダスカロブ氏は、以下のように述べている。

「第三者に管理される仮想通貨を持つ事業体は、保証される権利がある。保険サービスが、リスク対応ではなくマーケティング目的で購入されるケースがありすぎる。我々の保険プログラムは、受託者らが義務を果たす助けとなるよう設計されている」

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版