英調査会社ジュニパー・リサーチは5日、ブロックチェーンを活用した企業間取引(B2B)のクロスボーダー(国をまたいだ)決済の取扱総額は、今年の1710億ドル(約18兆6500億円)から、2024年には4兆4000億ドル(約480兆円)になるとの予想を発表した。

ブロックチェーンを活用した決済の特徴としては、コストの削減や透明性の強化、リアルタイム決済、自己主権型アイデンティティによる顧客確認(KYC)などをあげている。金融機関はブロックチェーンの利用により、2024年までに70億ドル(7600億円)を節約できるとしている。

ブロックチェーンソリューションベンダーのトップ5のランキングでは、IBMがトップ。続いてインドの企業金融サービスインフォシス子会社のインフォシス・フィナクル、ソフトウェアセキュリティのガードタイム、そしてR3リップルの順だった。

IBMはソリューションとクライアント基盤の多様性がトップになった理由としている。

IBM、リップル、Visaは、ブロックチェーンをクロスボーダーの決済に導入しているが、この分野はすでに成熟段階に差し掛かり、競走の段階へと移っているようだ。初期段階に開始したリップルは、2012年以来市場を先導しており、今年、200超の金融機関パートナーを追加している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版