ビットコイン創設者サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏が裁判所命令のために自身が所有権を主張して争っているビットコインを押収できる可能性があると主張している。ジャーナリストでポッドキャスターのピーター・マックコーマック氏が、ライト氏の主張のスクリーンショットを公開した。

スクリーンショットではビットコインの押収が今年行われ、秘密鍵を必要としないと主張している。

ライト氏はフロリダ州の裁判所で110万BTCの取り分を巡ってかつてのパートナーであるクレイマン氏の親族と争っている。現在の焦点は、ライト氏が資産として保有しているとする110万BTCアクセスに必要な秘密鍵を入手できるかどうかだ。

この110万BTCの秘密鍵を巡ってはライト氏はコインテレグラフに対し「私は秘密鍵を持っていない。我々の信託が持っている。すまないね」と話し、信託はライト氏に秘密鍵を渡そうとしないとの見解を主張した。

そのため、ライト氏が秘密鍵を手に入れられない場合に、裁判所が強制的に押収すると発言した。ビットコインの押収は裁判所命令に従う形で、マイナーが裁判所命令にしたがって没収を実行するという。

「秘密鍵がなければ、BTCは没収される。コードは法律であり、裁判所はコードを強制的に修正できる。ビットコインは暗号化されていない。経済的なものだからだ」

ライト氏は「「信託は私に秘密鍵を渡さないだろう。信託だからね。会社だ。私に秘密鍵を渡すように元々私が構築しなかった。(中略)ただ今後秘密鍵を手に入れることを望んでいる。」として秘密鍵を入手する意向を示している。

お金戻せる手助けしたい

さらにライト氏は今回の裁判の経験から、クオドリガ社やマウントゴックス社などハッキングされた取引所やビットコインを喪失した企業のリストを求めた。「今年は人々がお金を取り戻せるように手助けしたい」とし、以下のように続けた。

「ほら。ビットコインは簡単に没収され、簡単に所有者に戻っただろう」

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン