仮想通貨マイニングハードウェアメーカーのビットメインと、破産した仮想通貨マイニング企業コア・サイエンティフィックが、マイニング施設の拡大に向けた取引を完了させるため、株式と現金の組み合わせで合意した。

この取引により、ビットメインは2万7000台のビットコイン(BTC)マイニングリグを2300万ドル(約34億円)で供給し、コア・サイエンティフィックの普通株5390万ドル(約79億円)相当を取得する。

マイニングハードウェアの購入契約とは別に、ビットメインとコア・サイエンティフィックは、ビットメインのマイニング運用を支援する新たなホスティング契約を締結した。この取引は、8月にビットメインが現金と株式の交換でマイニングハードウェアを販売する計画を明らかにした際、コア・サイエンティフィックの再建計画の一部として最終的に合意された。このリストラ計画には、アンカレッジ、ブロックファイ、マス・ミューチュアル・アセット・ファイナンスも含まれていた。アンカレッジを除く他の3社は、現金と株式の組み合わせで債権を清算する選択をした。

ビットメインによる投資計画は、裁判官の承認を待って2023年第4四半期に実行される予定だ。承認されれば、このハードウェアはコア・サイエンティフィックのハッシュレートに4.1エクサハッシュを追加する可能性がある。また、両社はビットメインの最新世代のマイナーをコア・サイエンティフィックのデータセンターでアップグレードし、同社の生産性をさらに向上させるために協力することにも合意した。

コア・サイエンティフィックは2022年12月に破産を申請した。同社はビットコイン価格の下落とそれに伴う財務上の問題を破産申請の主な理由とした。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン