ビットコインは6月、新たな価格指標を手に入れたようだ。

仮想通貨取引企業QCPキャピタルは6月30日、最新の「テレグラム・マーケット・アップデート」で同社の「ターンアラウンド・チューズデー」指標が過去1ヶ月のビットコイン価格の動きを全て捕捉したと主張した。

火曜日に高値と安値

同社のアナリストは一週間のうちの火曜日の値動きに注目。過去4週間は毎週火曜日に高値か安値のどちらかをレンジ内でつけており、今週も同様の傾向を示した。

QCPは22日にツイッターで「今月はこれまでのところ、火曜日がレンジ内の高値と安値を示している」と指摘。ツイートに示された画像では8日に安値を示した後に15日に高値を、22日にまた安値をつけたことが示されている。

この発言後、26日に22日の安値である3万ドルよりやや上値で反発したことで、ここがサポートとして確立された。

「これを受けて、我々は強気傾向を形成している」と今週は上昇トレンドにあると主張した。

BTC/USD chart with "Turnaround Tuesdays" highlighted. Source: QCP Capital

QCPは短期の目標を40,000ドル弱としているが、今週火曜日(6月29日)の高値が36,630ドルでピークに達した後も、この目標は達成されていない。

エルサルバドル「評価されるべき」

ビットコインの値動きは、多くのアナリストにとって、予想通りに動いていない。

現在は複数の指標がBTC/USDの「売られすぎ」を示しているため、まもなく市場から売り圧力が排除され、レジスタンスレベルに挑戦するような上昇の動きがあるのではないかとの期待が高まっている。

ただ、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)が7月後半に6ヶ月のロックアップ期間が終了し、売却が解禁される際に売り圧力が最も高まると予想されている。

一方QCPは、エルサルバドルのビットコイン法定通貨化が、もっと評価されるべきだと主張する。

「より広い意味で、我々は市場が最近のソブリン(エルサルバドルとパラグアイ)による仮想通貨の受け入れを過小評価しているのではないかと考えている」と指摘した。

「大国ではないが、BTCが投機的な商品から投資適格資産へと移行する上での分岐点だ」