マネックスグループは27日に2020年4~9月期の決算を発表した。傘下の暗号資産交換業者コインチェックが手掛けるクリプトアセット事業は、ビットコインをはじめとする仮想通貨価格の上昇に伴ってトレーディング収益が増加し、前年同期比で増収増益となっている。

コインチェックの4~9月の営業収益は、前年同期比24.9%増の25億9300万円だった。「価格の上昇に伴って暗号資産の取引も活況となった」と説明している。コインチェックにおいては、「ビットコイン現物の取引量は減少したもののオルトコイン等の取引が活発だった」ことで、前年同期比でトレーディング損益が増加。また手数料収入も増収となった。

クリプトアセット事業の4~9月のセグメント利益は前年同期比445.7%増の8億2800万円だった。販売管理費では、広告宣伝費用が増加したものの、オフィスの見直しや内製化などを進めたことで、業務委託・事務委託費が減少した。

コインチェックの足元でのユーザー数については、アプリダウンロード数が308万、登録ユーザー数は215万、本人確認口座数は99万となっている。

マネックスの決算説明資料の中では、アルトコイン取引がトレーディング収益を大きく牽引すると分析しており、収益基盤をさらに拡大するため、今後も新規通貨の追加に注力していく考えを示している。

出典:マネックス決算説明資料