マネックスグループは10日、コインチェック創業者の和田晃一良氏が、10日付でコインチェックの副社長執行役員に就任する人事を発表した。技術と経営の両面で知見のある和田氏が副社長に就任することで、意思決定のスピードを上げる狙いだ。

マネックスグループは「技術と経営の両方で知見のある和田氏が副社長となることで、技術変化のスピードが速い仮想通貨業界の中で、意思決定のスピードを上げるため」と、今回の人事の狙いを説明した。

和田氏は、マネックスのコインチェック買収後、コインチェックで執行役員として開発の実務を指揮していた(4月から上級執行役員)。

4月からはマネックスグループの執行役員も兼務しており、新規事業開発を行うマネックスゼロ室を担当している。今後もマネックス執行役員の業務は続けるという。

コインチェックは8月22日、IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)事業の検討を開始。ユーティリティトークンによる資金調達を支援する。

和田氏はIEO発表時、報道関係者に対して、ユーティリティトークンであることから資金決済法の中で実現可能と認識し、改正法を受けた政令次第で、調達額の上限など詳細が決まるという見通しを示した。

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※マネックスグループのコメントを追記(9月10日 18:05)