米国の大手仮想通貨取引所コインベースの投資部門コインベースベンチャーズは、対面式のピッチイベントを通じてインドの仮想通貨企業やWeb3イニシアチブに100万ドルを投資する計画だと明らかにした。

コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、インド滞在中に投稿したブログの中で、インドのソフトウェア分野の才能と仮想通貨やWeb3テクノロジーを組み合わせ、インドの金融包摂を加速させる考えを表明している。今週末にはインドのバンガロールで対面式のピッチイベントを開催する予定だ。

インドでは新しい仮想通貨関連の課税が施行されている。これはデジタル資産の保有と移転に30%の税金を課すものだ。

インドで仮想通貨ベンチャーに投資しているビルダーズ・トライブの共同創設者であるパリン・ラシア氏は、インドの起業家は自社のグローバル化に積極的だと語る。そしてラシア氏は、今回の新しい課税制度の影響について、「税法は前向きな一歩だろう。仮想通貨はパラダイムシフトであり、規制は追いつくだろう」とコインテレグラフに述べている。

アームストロング氏によると、コインベースはこれまでインドの仮想通貨やWeb3企業に1億5000万ドルの投資を行っている。またコインベースはインドにテックハブを設立しており、既に300人以上を雇用している。ブログによれば、インドのテックハブで今年だけで1000人以上を雇用することを目指すという。

「インドは魔法のような場所だ。ここでは仮想通貨に大きな未来があると思う。私たちはその未来を築く手助けをできることにわくわくしている」と、アームストロング氏は述べている。