米仮想通貨取引所であるコインベースは、証券取引委員会(SEC)から証券法違反の警告を受けたことを受け、長期にわたる法廷闘争に備えている。4月18日、ブライアン・アームストロング氏がCNBCのインタビューで明らかにした。

3月22日、コインベースはSECからウェルズ・ノーティスを受け取り、執行措置が可能であることが示された。同通知は通常、SECが訴訟を提起する前の通知として知られる。アームストロング氏は、失望を表明し、SECから違反の具体的な内容については明らかにされていないと述べた。

「過去1年間で30回以上SECと面談しているが、改善点や異なる方法についてのフィードバックは一切受け取っていない。ウェルズ・ノーティスが届いたのだ。裁判所に行って、必要な明確さを得るために、法廷闘争をすることになるだろう」

アームストロング氏は、必要であればSECとの長期戦に備えると述べた。訴訟は望ましい結果ではないが、コインベースは求める明確さを得るために裁判所へ行く必要があると説明した。また、仮想通貨業界に対するSECの不明確さを批判し、規制当局が責任放棄し、市場向けの明確なルールブックを公表していないと非難した。

4月18日のロンドンでのフィンテックイベントで、アームストロング氏は、規制の明確さがないため、米国からの移転を検討していることを明らかにした。同氏は、英国が仮想通貨ハブを目指す姿勢を評価し、現在その市場を優先的に検討していると述べた。

4月17日、SECは仮想通貨取引所ビットトレックスとその共同創設者であり元CEOのウィリアム・シハラ氏を、未登録の国家証券取引所、ブローカー、清算機関として運営していたとして訴えた。また、ビットトレックス・グローバルに対して別の訴訟を提起した。

SECインターネット執行局の元局長であるジョン・リード・スターク氏は、SECがビットトレックスに対して訴訟を起こしたことを受け、「コインベースが次に狙われる」とTwitterで述べた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン