仮想通貨取引所コインベース・グローバル(ティッカー:COIN)が、5月19日付で米主要株価指数S&P500に採用される。仮想通貨関連企業としては初の構成銘柄入りとなる。

S&Pグローバルは5月12日、コインベースがS&P500に組み入れられ、同指数からはキャピタル・ワン・ファイナンシャル(COF)による買収が決まったディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ(DFS)が除外されると発表した

 S&P Global

S&P500は、米国株式市場を代表する指標で、時価総額上位500社の株価パフォーマンスを追跡する。今回の採用により、同指数に連動するETFやインデックスファンドは、構成比に応じてコインベース株を購入する必要がある。

2024年3月31日時点で、S&P500全体の時価総額は49.8兆ドルに達しており、構成銘柄は時価総額に応じて指数に与える影響度が決まる。コインベースは下位400社の枠での組み入れとなる見通しで、構成比はおよそ0.01〜0.2%程度になるとみられる。

コインベースの最高財務責任者(CFO)であるアレシア・ハース氏は、「今回の採用はコインベースにとって、そして仮想通貨業界全体にとっても大きな節目だ」と述べた。

「この名誉ある指数に加わることは、コインベースと業界がいかに進化してきたかを示すものであり、世界がどこに向かっているかを象徴するサインでもある」

コインベースは、すでにS&P500に採用されているテスラ(TSLA)やブロック(SQ)と並ぶ、ビットコインを大量保有する上場企業のひとつとなった。

一方で、同じくビットコイン大量保有で知られるマイクロストラテジー(ティッカー:MSTR)もS&P500入りが取り沙汰されていたが、選定条件を満たせず見送りとなった。S&P500入りには「直近1年間および直近四半期で黒字を計上していること」が求められるが、マイクロストラテジーは5月1日に発表した2025年第1四半期決算で42億ドルの純損失を計上している

その他の条件には、米国の主要証券取引所(NYSEまたはナスダック)に上場していること、売上の過半を米国内で計上していること、そして時価総額が180億ドルを超えていることなどが含まれる。これらの条件についてはマイクロストラテジーも満たしている。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】