米仮想通貨取引所コインベースは、同社傘下のコインベースカストディでテレグラムの独自トークン「グラム(Gram)」をサポートする。10月10日に投稿したブログ記事で明らかにした

コインベースカストディは機関投資家向けに仮想通貨・デジタル資産の管理を手掛けている。今年8月にはザポ(Xapo)のカストディ事業を5500万ドルで買収。「世界最大の仮想通貨カストディアンになった」とうたっていた。

今回の発表によれば、テレグラムのグラムのほか、ソラナ(SOL)、オーキッド(OXT)のサポートも行う。コインベースカストディでは、これらの仮想通貨の所有者に対してオフラインストレージでの保管と保険を提供する。

またコインベースは9月、グラムなど17通貨の上場を検討していることも明らかにしている。

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カストディスタートアップ「アンカレッジ」も

仮想通貨スタートアップのアンカーラボのカストディ子会社「アンカレッジ」も7日、グラムをサポートすることを発表した

アンカレッジは今年1月にアンカーラボが立ち上げた企業だ。機関投資家向けの仮想通貨カストディ事業を手掛ける。1月の発表によれば、大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツや、ペイパル創業者であるマックス・レヴチン氏などから1700万ドル(約18.2億円)を調達している。

テレグラムは、世界で2億人以上の利用者がいるプライバシーを重視した暗号化チャットアプリ。グラムは、テレグラムの独自ブロックチェーン「TON(テレグラム・オープンネットワーク)」におけるネイティブトークンだ。

テレグラムの独自ブロックチェーン「TON」は、今月末にローンチされる予定だ

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版